パンフレットより
 三代目三遊亭金馬が亡くなったのが昭和39年。金馬の落語にはレコードで親しんだ。独特のダミ声と、講釈師だった経歴からくるといわれた噛んでふくめるような語り口。評論家たちはこれを嫌ったというが、落語に親しみ始めたばかりの頃は、わかりよいこともあり妙な魅力を感じて「孝行糖」「蔵前駕篭」などを覚え、あの語り口を真似したりした。

 志ん橋師匠の高座も「堪忍袋」や「居酒屋」など、金馬根多によく出会う。今日も「三代目金馬を忍ぶ会」とでも名づけてよさそうな2席となった。

 そういえばどことなく、髪型・声など似てはいまいか。志ん橋師匠と三代目金馬、師弟関係はないがちょっと気になる二人である。

第36回『古今亭志ん橋』1998年9月23日

演目:転宅・薮入り(志ん橋)参加者:64名

 



似顔絵漫談(あおゐくん)